リースバックのリスクとは?賃料値上げの注意点も解説

売却・購入時の注意点

「自宅を手放さずにまとまった資金を得られる」と注目されるリースバックですが、賃料が高くなったり、後から値上げされたりするリスクがあることをご存じですか?知らずに契約すると、後悔やトラブルを招く可能性も。本記事では、リースバックの仕組みや賃料設定の背景、賃料値上げのリスク、契約前に確認すべきポイントまで、具体例を交えてわかりやすく解説します。「リースバックのデメリット」をしっかり理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。


リースバックとは何かと基本構造の理解

リースバックとは、ご自身が所有する住宅などを不動産業者に「売却」し、その後「賃貸借契約」を結ぶことで、同じ場所に住み続けられる仕組みです。売却によってまとまった資金を得つつ、引越しをせずに住み続けたい方に利用されています。

賃料の設定は、物件の買取価格に「期待利回り」を掛け、12ヶ月で割ることで算出されます。例えば、買取価格×期待利回り(6〜13%が多い)÷12で月額家賃が決まります。このため、期待利回りが高いと賃料も高くなる傾向があります。

本記事は、リースバックのリスクや注意点を知りたい方向けに、賃料が相場より高くなりやすい構造や、契約形態による不確実性などに対する理解を深める内容となっています。経済的に納得のいく判断をするために、本記事を通してリースバックの構造をしっかり押さえていただければと思います。

項目概要影響
買取価格 市場価格の約60〜90%程度 低いほど利回りが高くなる
期待利回り 一般的に6〜13%程度 高いほど賃料も高くなる
賃料設定方式 買取価格×期待利回り÷12 周辺相場は反映されない

リースバックに伴う主なリスク(賃料が高くなる・値上げされる)

リースバック契約においては、賃料が想定以上に高く設定される・再契約時に値上げされるリスクがかなり高いですので、慎重な理解と対応が必要です。

まず、リースバックの賃料設定は、「売却価格 × 期待利回り ÷ 12ヵ月」で算出される仕組みになっています。たとえば年利回りが6%で売却価格が2,500万円だと、月額賃料は12.5万円になり、周辺の相場より高くなる傾向があります。加えて、マンションの場合は管理費や修繕積立金が賃料に上乗せされることもあるため、さらに高くなるケースがあります。

次に、リースバックでは多くの場合「定期借家契約」が用いられており、契約期間(通常2~3年)が終了すると再契約の際に賃料が引き上げられるリスクがあります。一例として、初回家賃が月8万円だった方が再契約時には月13万円に跳ね上がり、住み続けることが困難になるケースも報告されています。

さらに、再契約に応じられない可能性もあります。契約終了後に貸主であるリースバック業者が再契約を拒否した場合、退去を余儀なくされることもあります。借主保護の強い「普通借家契約」であれば更新できる可能性が高いものの、リースバックではそちらよりにも定期借家契約が多く使われる傾向があります。

以下は、これらのリスクの概要を整理した表です。

リスク要素具体的な内容影響
賃料の高設定売却価格と期待利回りにより、周辺相場より高く設定されやすい生活費負担が増加
再契約時の値上げ定期借家契約では再契約時に賃料引き上げの条項が生じる可能性が高い支払いが困難になり退去リスク
再契約拒否定期借家契約では貸主の判断で再契約ができない場合がある住み続けられず退去しなければならない

以上のように、リースバック利用においては賃料の高額設定や将来の賃料値上げ、さらには再契約が困難になるといった複数のリスクがあります。これらを十分に理解したうえで、契約条件の確認や交渉を事前に慎重に行うことが非常に重要です。


その他のリースバック利用時のリスク要素

リースバック利用時には、賃料や契約の話題に加えて、以下のようなリスク要素にも注意が必要です。

リスク要素 内容 影響
売却価格の低さ 市場価格の約7〜9割での売却が一般的 十分な資金を得られず再購入が厳しくなるおそれがあります
買い戻し価格の上昇 売却価格の約1.1〜1.3倍で買い戻すことになることが多い 売却時より高額になるため、再取得に多額の資金が必要です
運営会社リスク 倒産やオーナー変更に伴い、退去や契約条件変更の可能性 安心して住み続けられない状況になるリスクがあります

まず、リースバックにおける売却価格は、市場価格の約70%~90%で設定されることが一般的です。そのため、本来の市場価値よりも低く売却することになり、手元に入る資金が相対的に少ない点が懸念されます。特に再購入を検討する場合、資金的な余裕を持っておくことが重要です。

また、将来的に買い戻しを行う場合、売却価格に対して約10%~30%増し(売却価格 ×1.1〜1.3)が目安とされています。つまり、売却時に得た金額よりも多く支払わなければ再取得できない構造となっており、事前の資金計画が必要です。

さらに、リースバック契約の相手である運営会社が倒産したり、オーナーが変更になった場合には、思いもよらず退去を求められたり、契約条件が変更されるリスクもあります。たとえ買い戻し特約や再売買予約があっても、実質的に住み続けられなくなる可能性が排除できないため、契約前に事業者の財務状況や運営の安定性についても確認しておくことが望ましいです。


契約前に確認すべき重要ポイントとリスク回避策

リースバック契約を結ぶ前には、将来の住まいや費用負担を見据えて、以下の点をしっかり確認しましょう。不安を未然に防ぎ、安心して住み続けるための重要な対策です。

確認項目 内容 リスク回避のポイント
賃料設定と値上げ条件 売却価格に期待利回りを掛けた計算式から賃料が算出されます(例:家賃=売却価格×期待利回り÷12)。 契約書に将来の値上げ条件や上限、頻度を明記してもらい、家計への負担負荷を抑えましょう。
契約形態と賃貸期間 定期借家契約は2~3年など期間が定められ、満了後に再契約が必要です。一方、普通借家契約であれば更新が可能で、長期居住にも適しています。 長く住み続けたいなら普通借家契約にするか、定期契約でも再契約条件を明確にしておきましょう。
買い戻し特約と業者の信頼性 リースバック後は、将来的に自宅を買い戻したいと考える方も多いですが、買戻し価格が高く設定されるケースもあります。 買い戻しの条件を契約書に明記し、業者の経営状態や過去の実績を確認して、安全性を確保しましょう。

以上のポイントを事前に確認し、契約書に明記されているかを厳しくチェックすることで、将来的な家賃の負担増や契約トラブルを防ぐことができます。住み続けたい思いを叶えるためにも、安心できる条件で契約を結ぶようにしましょう。

まとめ

リースバックは自宅に住み続けながら現金化できるメリットがある一方で、賃料が相場より高くなったり、再契約時の値上げリスクなど注意が必要な点も多くあります。また、売却価格が市場価格より低くなったり、買い戻しに制限や高額な条件がつくことも珍しくありません。契約前には賃料や契約条件をしっかりと確認し、将来のリスクについても十分把握しておくことが大切です。よく理解し納得した上でリースバックを利用しましょう。お気軽にご相談ください.

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